彼女の妹を交えての、不思議な関係が始まってからしばらくたった。
最初のうちは、オレも少々戸惑っていたが(3Pなんぞ、初めてだから)
段々と慣れていくにしたがって、行為もしだいにエスカレートしていった。
そうこうしているうちに、又週末がやって来た。
金曜日の夜中12時頃、オレの部屋の電話がなった。
「もしもし、おにーちゃん?」
電話の声は彼女の妹だった。
「よお! どうした? こんな時間に? ああ、さては明日が待てなくてフライングか?」
「へへへ、違うよ。実はさー、おねーちゃんなんだけれど明日、来ないかもよー」
「へっ、何で?」
「今おねーちゃんと、おねーちゃんの彼氏と飲んでるの。彼がどうもおねーちゃんと合うの久々なんだよね。
誰かのせいで。だから今夜多分、やっちゃうと思うよ」
相変わらず妹の声は色っぽい。男を誘うことを本能的に発しているようだ。
「ふーん、そうか。もし、こなかったら何かお仕置きをしねーとなー」
「明日来るでしょう? そん時に報告するね」
「分かった、じゃーな」
受話器を置いてオレは、しばらく考えた。
考えてみりゃ、毎週彼女はオレの所に来ているのだから、男と会う時間なんてありゃしねーよなと。
男の方もしばらくぶりだから、やる気まんまんなんだろうーな。
でも、もしそいつと今晩やったらと思うと何か無性に腹がたつ。
だれにも、彼女を渡したくなかった。
「あいつはオレのものだ」
オレは最近彼女に対してそう思うようになってきた。
その反面、もしやったら明日彼女にどんな仕打ちをしてやろうかという心も芽生えてきた。
オレは嫉妬に燃える気持ちと、どんないじめ方をしてやるかという相反したことを考えながらその日、床についた。
翌日オレは昼過ぎごろ妹のマンションへ行った。
ベルを押すと
「いらっしゃーい」
と妹が上目使いで玄関を開けた。
普段着だというのに相変わらず、雰囲気がいやらしい。
胸元がぱっくりと開いたTシャツにミニスカだ。
オレは中に入りソファに座った。
妹が缶ビールを持ってきて横に座った。
「おねーちゃんまだ来ていないんだけど、気になる?昨日の事」
オレの膝上に手を乗せて、誘うような声でオレに問いかけてきた。
ビールの蓋を開け
「ああ、あれからどうした?」
と言った。
「2時頃まで、飲んでたけど私はタクシーで帰ってきたの。おねーちゃんは・・・」
「おねーちゃんは?」
「2人でどっか行ったよ。ホテル街の方に歩いていったから間違いなくやってるだろーね」
オレは、無性に腹が立ってきた。俺以外の男と関係しやがってと。
「どうする、おにーちゃん? もうすぐおねーちゃん来るよ」
妹は何かたくらんでいるような目で問いかけて来た。
「そうだな・・。どうしてやろうか」 <b
馳力片